PTA不要論とかいろいろ見てて思うこと
まずは、PTA活動って何よというところから。
まあ調べるとGHQがどうのこうのとか出てくると思うんだけど、結局は始まりは教育行政に親の意見を入れることかな。
私はPTAの活動は
・政治活動(学校を良くするために超党派に働きかけ)
・政治活動をするための上部組織の組織化
・上部組織を維持するための、個々の組織化
という、個別の学校に限らない活動と
・個々の学校の組織を維持するための活動(対大人)
・学校の環境をよくする為の活動(対子ども、子どもの為に学校に働きかけ)
という個別の学校の活動に分かれると思う。
学校自身は政治活動はしてはいけないことになっている。
結社の自由も政治活動の自由も、学校名で発動はできない。
逆に参加自由の任意団体だからこそ政治活動ができる。
PTAの上のほうの組織って何やっているの?というと
私は名古屋市の幼稚園だから
全日本PTA-愛知県PTA-幼稚園団体支部(名古屋市は区)PTA-園PTA
政令指定都市団体協議会PTA-名古屋市PTA-区PTA(県と共通)-園PTA
という上部組織がある。この会長はフリーランスか専業主婦でないと無理じゃないかと思うぐらい仕事が入る。
名古屋市のPTA会長は
市議会陳情、市長陳情、政治家との懇談、子ども子育て会議等の参考意見
政令指定都市大会への参加(開催は全国の政令市で持ち回り)
などが追加であったと思う。
愛知県PTAだと、政令市部分が東京になる。
行政の会議の肩書きが
・1専業主婦
・全国160万人の代表
どちらが政治的に効果があるか。
保護者代表に肩書きをつけるためだけにPTAが存在しているといっても過言ではないし、それがなかったら義務教育すら有料にするんじゃないかと思うことはある。
35人学級ですら現場には多いのに、効果がないといって40人に戻そうとした財務省のように。
こういうのを実際に何とかできるのは政治家だけであり、政治家を動かせるのは票しかないから。
この手の活動は、自分の子どもの在学中に反映されることはほとんどない。
だから余計に不要に感じる人がいるけど、誰かはやらないと危険なことだと思う。
と、ここまで書いておいて
PTA不要論を上部組織を理由に挙げる人はいないと思う。
たいていの場合は、ボランティア強制、不明朗会計などを理由に個々の学校組織に不満があるのだと。
PTAを変えたいなら、内部に入らないと無理。
自分の賛同する経費だけ実費で・・・というのは、原価でしか物事を考えられない人と同じ印象を受ける。
最低限の仕事しかしない、役員が一番楽なPTAを作ればいい。
いろんな活動を、ボランティアor実費にするとか、実費が負担な人が出るぐらいなら活動を止めればいい。
みんなやっているからとかを理由に不幸自慢する必要はない。
学校の仕事を肩代わりする必要はない。(ただし、これはその分、PTAが肩代わりしなくても運営できるだけのお金を学校に出せという政治活動が必須)
その年のPTA役員ができることだけやればいいのだから。
ただ、廃止すればいいというのは、学校や行政に対する窓口を廃止するわけだから、
自分の子どもに何もおきない自身のある人だけだよなぁと思う。