幼児教育無償化におけるよくある誤解
よくあるデマ としようかとも考えたけど、煽り記事にする気はないので。
上の子が無償になると下の子半額がなくなる?
デマです。
5月30日の内閣府動画の中でも否定されています。
保育料が0になっても他が値上がりした
原則論として、副食費以外の値上げは、「無償化がなくても値上げしていたけど、偶然タイミングが無償化に重なった」以外は認められません。
もしくは、今までが不自然に安かった給食費を値上げする場合です。
教材費が上がった、預かり保育料が上がったなどは、すべて園の便乗値上げであり、無償化はきっかけではあっても、無償化による値上げではありません
保育料より副食費が高いから負担が増える
これが嫌だからどうするんだとか、給食費を無償化しろとか、子ども子育て会議でいろいろありましたね。
いままで、
2号の人はご飯代を払い、おかず代は保育料に含む
1号の人はご飯代もおかず代も払う。園によっては光熱費や人件費も含めて給食費で払う
という制度でした。
これが、おかず代を保育料に含むのを禁止したわけです。
新制度園の場合
保育所の基準で、市民税所得割額57,700円未満にあたる方
幼稚園だと市民税所得割額77100円未満の方
幼稚園の場合目安として年収360万未満相当の方
この場合は、おかず代徴収禁止のリストに入ります。
3人目で保育料が0円の人は、年収に関わらずおかず代徴収禁止です。
この場合、今までおかず代を徴収していた1号認定の人も、一緒に徴収禁止ですので、制度上は今までより安くなる人もいるわけです。
私学助成園(新制度未移行園)の場合
市町村の裁量で、前記に該当する所得階層の人は、上限4500円の補助が出ます。
やらない市町村があると、同じ幼稚園で同じ収入で、補助が貰える人ともらえない人が出てくるので、何としてでもやってくれと、全日本私立幼稚園連合会や各種団体から要望が出ています。
今まで保育料が4500円より安いけど、おかず代でそれ以上請求された、
のであれば、無償化によって値上げがあったといってよいでしょう。
ただし、副食費徴収対象になるのであれば、ある程度の保育料を払っている前提です。
名古屋市の場合、ボーダーラインの保育料は13000円、2人目半額でも6500円でした。
ものすごく裕福で、保育料が特別に安い自治体だったら、逆転の可能性が出てきますが、そこまで安い自治体なら、副食費補助を要求するべきですし、逆転が起きないように配慮しろとは国からも指示が出ています。
また、今回の無償化において、「今までご飯代も払っていなかったのに」というのであれば、それは2号認定なら自治体の責任です。
ご飯代補助を継続するよう自治体に文句を言うしかありません。
無償化の問題ではありません。
私立のこども園であれば、今まで2号とバランスを取るために1号を原価割れにすることはありえますので、それは値上げになります。